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営業が「この人いいな」と思うデザイナーの特徴

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営業が「この人いいな」と思うデザイナーの特徴

営業が「この人いいな」と思うデザイナーの特徴

台北からこんにちは!三宅デザイン営業の石村です。
デザイン会社で営業をしていると、社内外の色々なデザイナーの方々とお仕事をします。台湾でも日本同様、一口にデザイナーと言ってもシニアデザイナーから新人デザイナーまで、経験や得意分野、やり方、進め方も人により様々です。そんな中、私が営業として一緒に仕事をして、個人的に「あ、この人のお仕事良いな!」と思ったデザイナーさんの特徴をまとめてみました!

商業デザインとアートの違いをちゃんとわかっている

まずはこれです。いやこれ、デザイン会社にとってはめちゃめちゃ基本的すぎることなんですが、ここ台湾でデザインを進めていると、特に新人デザイナーさんなんかで度々「あれっ!もしかしてこの人アーティスト志向かしら!」と感じることがあります。デザイナーとアーティストは進め方も成果物も、そもそも本質的に全く異なります。当たり前のことかもしれませんが、根本にかかわる一番大事なことなので、あえて挙げさせてもらいました。ちなみに、これはデザイナーだけでなく営業ももちろんちゃんと理解しておく必要がありますよ!

不明点はそのままにせずすぐ確認してくれる

結構遭遇率が高いのですが、「AかBかわからなかったからとりあえずAで作りました」とか、「わからなかったからAとB両方作りました」というように、なぜか自分で判断して進めてしまうデザイナーさん。。。営業としては、それはぜひやめていただきたいです。その時にすぐ「AとBどっちですか?」と聞いてもらえれば、ホントはAじゃなくてBだったので作り直しになったり、AB両方つくったりする時間が省けますよね。タイムイズマネーです。ここではことわざ的な比喩ではなく、本当のマネー、つまりコストという意味です。時間をかければかけるほど、人的コストは増えていくのですよ…。

こまめに方向性を共有してくれる

デザイン提出締め切りの日だけでなく、過程の段階でもこまめに方向性を共有してくれるデザイナーさんには、心の中でいつも最大限の感謝と賛辞を送っています。こまめに状況や考えを共有してくれると、万が一方向性が違う方に行きそうになっても最短時間で軌道修正できて、結果的に時短になります。また営業がクライアントに提案する時の資料作成やシミュレーションが予め事前にできたり、説明の仕方を考えたりもできるので、全体で見て生産性もアップする気がします。

理由や背景を理解しようとしてくれる

営業が修正依頼をしたりしたときに、その理由や背景を理解しようとしてくれるデザイナーさんは素敵だと思います。修正依頼の内容を文字面だけとらえて「なんでかよくわからないけどとにかく左揃えにすれば良いのね」、となるのではなく、「なぜ左揃えなのか。そうか読みにくいのか。なら文字間・行間もあわせて調整しましょう」というように、理由を理解すればクライアントの要望を超える高クオリティのものが提案できるかもしれません。
逆にもし「理由とかいいからとにかくそうしてよ!」という営業がいたら、「いやいやそれはですね…」と遠慮せず言ってもらえたらと思います。その方がその営業も勉強になりますし、せっかくデザインするなら、いいものを作りたいですよね!

ロジック対センスの比率が、ロジックの方が高め

アートではないので、商業デザインは要所要所に根拠が必要となります。なんでこのフォントなのかとか、なんでここは左揃えなのかとか、なんでこの配色なのかとか、このモチーフは何を表しているのかとか、等々。しかも営業はクライアントにデザインをわかってもらうために説明しなくてはなりません。そんなときデザイナーが「ここはグッとくるようにドーンと!」などふわっとしたセンスのみでデザインを組み立てていたら、営業はとてもとても説明がしにくいのです(泣)!
よっぽどの巨匠デザイナーでない限りは、ロジック多めでデザインを組み立ててくれると、結果的により正解に近づきやすいですし、営業も説明がしやすくなるのでとっても助かります!

5日で完成度120%の渾身の1案ではなく、3日で60%のラフ案を複数案作ってくれる

個人的にこれはかなり重要と思ってるんですが、中には時間をたっぷりたっぷりかけて渾身の力作を持ってくるデザイナーさんがいてですね、これ、実は営業的にはちょっと困惑しちゃうんです。
我々デザイン会社は、クライアントそれぞれがデザインを依頼したい目的や予算、日程等、条件や制約を持つ中で、如何にその範囲内で最大限に効果のある良いデザインを提供するのかがミッションです。そしてそれはデザイナーだけの立場・視点からだけではなく、クライアント、消費者、営業、ディレクター、工場など、様々な角度で見て、議論を重ねることで、より良いデザインに近づかせていくことがマストです。なので、デザイナーさんは時間をかけて120%の完成度の1案を提案するよりも、60%の完成度でよいので複数案作って早めにみんながチェックしたり比較したりして議論を進めていけるようにしてもらえると、その後の進行的にものすごく助かります。自分的には120%と思っても、他者の視点からみたら修正点がたくさんあったりすることは日常茶飯事なので、完成度低めでも早めにチェックに回した方が、結果的に時短かつより良いデザインに近づくと思いますよ!

以上、デザイン会社の営業が、良いな、やりやすいな、と思うデザイナーさんの特徴でした。主観が入ってる点もあるかと思いますが、あくまで一人の営業の意見としてみていただければと思います。
いつかこの逆パターンの、「デザイナーからみた素敵な営業の特徴」的な内容も、デザイナーに聞いてみて記事にできたら良いなと思います!


私たち三宅デザインは、デザインのプロ集団です。日本と台湾で培った経験を元に、平面デザイン、ウェブデザインを通して、クライアントの悩みを解決しています。どうぞご相談ください。

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記事を書いた人

yoshimi ishimura 営業、進行管理

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