「となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界」
《漫畫歐文字體の世界：零基礎秒懂，像認識新朋友一樣，入門25種經典字體》

1冊目は、なんと欧文FONTを擬人化した漫画です。デザイナーの方なら、「おっ」と唸りたくなる漫画ですね。まあ、漫画自体は大したストーリーはないのですが、FONTに関する薀蓄や解説も盛りだくさんで、楽しめます。よくぞ中国語版を出してくれましたね。嬉しいです。



もちろんデザイナーの方たちにはお薦めですが、一般の方にも欧文FONT入門書ということで、ぜひ読んで欲しいです。

もっと本格的に欧文FONTの世界を知りたいと思ったら、ヨーロッパで活躍されている日本が誇るFONTデザイナー、小林章さんの本を読んでみてください。以下で何冊か紹介します。

小林章さんは台北でも何度かセミナーなど行われているので、台湾のデザイナーにもお馴染みだと思います。

「フォントの不思議」小林章
《字型之不思議》小林章

まず読んでほしいのが、この本です。専門的でもないし、難しい本でもありません。デザイナーはもちろん、一般の方にも超おすすめです。
Louis VuittonやGODIVAのLOGO書体の話、あるいは街の中で見かける書体の話。
私達の身の回りにある、馴染みの書体の秘密を、わかりやすくひも解いてくれます。

第1章　高級ブランドはなぜ高級に見える？
第2章　ヨーロッパの街をつくっているフォント
第3章　フォントは見た目で選んでOK
第4章　意外と知らない文字と記号の話

という章立てです。これ一冊でもFONTに詳しくなれますよ。

次は
「まちモジ」小林章
《街道文字》小林章小林章

タイトル通り、サインや看板、工事現場の注意書き、自動車の側面に書かれた文字など、街で見かける文字についての本です。この本も、読みやすく楽しい内容です。「看板の職人さんに聞いてみた」の章は面白くて、文字に興味ある人なら必読です。ここで紹介された職人さんも、台湾のセミナーにいらっしゃったようです。小林さんのブログでセミナーの様子が紹介してあります（ブログは日本語です）。

台湾の看板文字ワークショップ
https://blog.excite.co.jp/t-director/23954552/

次は、デザイナーの人は必携の欧文FONTのバイブル的な本です。
「欧文書体—その背景と使い方」、「欧文書体2—定番書体と演出法」小林章
《歐文字體1：基礎知識與活用方法》《歐文字體2：經典字體與表現手法》小林章

この2冊さえあれば、かなり欧文FONTに詳しくなれるでしょう。
平面デザインの会社には、常備してあるとは思いますが、もしなければ、手元においておきましょうね。