デザインやビジネスに役立つ情報を三宅デザインオフィス台北のスタッフが発信します。

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日本のデザイン会社勤務を経験したわたしが、三宅デザインに来て驚いた仕事の進め方

日本のデザイン会社勤務を経験したわたしが、三宅デザインに来て驚いた仕事の進め方

日本のデザイン会社勤務を経験したわたしが、三宅デザインに来て驚いた仕事の進め方

こんにちは!台北に来てからますます寒さに弱くなったNodokaです…!さて、以前ブログの中で少し触れたことがあるのですが、わたしは日本にいたときもデザイン会社で営業をしていました。ですからデザイン会社に勤めるのは三宅デザインが2社目です。
今回はそんなわたしが三宅デザインに入社してから同じデザイン会社でも仕事の進め方がこんなに違うのか!と驚いた部分についてご紹介をしたいと思います。

三宅デザインのクライアントはちょっと大変?!

 以前勤めていた時によくあったのは、制作にあたってクライアントから掲載したい情報を提供してもらったら、その情報を使ってデザインを進行していく、という流れでした。
ところが三宅デザインに入社してから驚いたのが、クライアントから「この情報だけ掲載してください」と言われても「今回の制作物の目的が〇〇であれば、この情報もあった方が効果的なので用意していただけますか?」といったように、遠慮することなくどんどん協力をお願いするところでした。またはクライアントがこんな感じにしたい、と作りこんだイメージを提供された場合にも、まずはどうしてそうしたいのかを伺い、時にはクライアントのイメージとは全く違う形が出来上がることもありました。

初めのうちは「お客さんはこれだけでいいと仰っているのに、この情報まで用意してもらおうと思ったら面倒だと思われないだろうか」とか「こんなイメージを希望されているのに違う形で提案していいのだろうか」と不安に思うこともありました。
確かに先方の窓口の方にとって最初の情報提供の部分は少し大変かもしれませんが、最初にこういったやりとりをしておくことで結局は完成までの時間も短縮できますし、制作物の質も大きく変わってくるということを今では実感しています。実際デザイン会社とクライアントの間でよく聞くのが「デザイン会社はもともとクライアントが入れたいと言っていた情報を入れてデザインしたのに、後からどんどんあれも入れたい、これも入れたい、やっぱりガラッと変えたい、と言われた通りに動いていたら修正がかなり多くなったのでデザイン料金を追加請求する。クライアントとしては満足できるものが一つも手元にない状態で、さらに追加の料金を支払わなければいけないので大変不本意」といったようなトラブルです。しかしこういったトラブルも、制作物の目的をお互いにはっきりとさせた上で、プロの目線からデザイン会社が事前にクライアントが必要性に気づいていなかった情報の提供を依頼すれば未然に防ぐことができるのではないかと感じました。

ですから今はクライアントとその先の消費者のために必要な情報や見せ方を積極的に考えて、遠慮なくどんどん質問したり、協力をお願いしたりできるような営業を目指したいと思っています。また、クライアントのイメージと違う形の提案も、その場のクライアントの満足感以上に消費者にとっての満足感、つまりクライアントの利益を考えてのことなので、臆せず提案できるように自分自身の提案力も高めたいと思います。

チェックチェック、そしてチェック

三宅デザインに入ってから、念には念を入れて確認をすることを先輩から徹底して教えていただきました。以下に2点、三宅デザインに入ってから初めてやるようになった「確認」作業について例を挙げます。

 印刷物をクライアントに納品するにあたって、納品前に一度印刷会社から三宅デザインに送ってもらい、担当営業が検品をした上で発送します。これは入社当初かなり衝撃を受けました。刷り取り見本で仕上がりの色をチェックするのはデザイン会社の基本ですが、実際に納品する印刷物を営業担当者が検品してから発送するデザイン会社は日本でもあまりないように思います。検品をしても時には不良を見逃してしまうこともあるかもしれませんが、どんな状態のものが、どういった形で先方の手元に届くのかを実際自分の目でチェックすることで防げる問題もたくさんあると思います。

また、三宅デザインでは制作物に使用する翻訳も社内でチェックします。わたしが以前働いていた日本の会社では外部の翻訳会社に翻訳を依頼した後、社内でそれをチェックする方法がなかったため、翻訳していただいた原稿をそのまま制作物に使用していました。すると、クライアントから「知り合いのネイティブに見てもらったけれど、この文章よく意味がわからないみたいだよ」といったフィードバックをいただいた経験がありました。もちろん翻訳会社の方はプロなので、素晴らしい翻訳原稿を仕上げてくださいます。ところが、特に日本語というのは厄介な言語で「主語や目的語を詳しく書かない方が自然」であることも多く、そうして組み立てられた日本語の原稿はその背景を知っている人であれば正しく読み解けるようになっていたり、日本語の原文に忠実に翻訳をすると中国語のネイティブからすると何を言っているのかよくわからない文章になっていたり、ということが起こりうるというのです。そのため、三宅デザインでは制作物の一部分だけ翻訳をお願いする場合でも前後の文章や、どういった制作物に使用するのかといった情報を添えたり、仕上げていただいた原稿をもう一度社内の日本人・台湾人スタッフの両方がチェックし、必要であれば翻訳会社の方に不明点を確認してから制作物に使用したりしています。制作物やクライアントのことを理解している私たちが翻訳文をもう一度チェックすることでより適した形になり、制作物の質が上がると考えているからです。

 以上、同業他社を経験したわたしが、三宅デザインに入社してから驚いたことをご紹介しました。もちろんデザイン会社と言っても、会社の規模や地域、クライアントの業種なども様々ですから、それぞれ最適な仕事の進め方というのは異なりますので一概にそのやり方に優劣をつけることはできません。ですが例えば確認の部分に関して言うと、日本で生まれ育ったわたしが多分こうだろう、と思っていることが台湾で必ずしも通用するとは限らないので、そのギャップを埋めるためにも徹底して確認をするに越したことはないと感じています。以前日本のデザイン会社で働いた経験を活かしつつも、新しい環境でまた1から学ぶつもりで、三宅デザインの営業としての働き方を身に付けていきたいと思います!

私たち三宅デザインは、日本と台湾で培った経験を元に、平面デザイン、ウェブデザインを通して、クライアントの悩みを解決しています。どうぞご相談ください。

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記事を書いた人

Nodoka Adachi 営業、進行管理

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