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レイアウトの基礎、中国語の美しい文字組みをマスターしよう(初心者向け)

レイアウトの基礎、中国語の美しい文字組みをマスターしよう(初心者向け)

文字組みの大切さ、初心者によくある6つの間違い

台北、三宅デザインの三宅健司です。今回は中国語の文字組の話です。
平面デザインにおいて、文字組みはすごく大事です。ここ台湾でも、日本でも同じことです。基本的には伝えたいことが読みやすくて、見る人の頭にスラスラと入るような文字組みが理想です。もちろん例外もあります。例えば、タイトルなどでわざと手書き風の書体を使ったり、本文で若い女性向けに(少し読みにくいけど)可愛らしい書体を使ったり、また日本料理の店で筆文字などを使ったりすることです。でも、まず初心者は読みやすい基本の文字組みをしっかりマスターしてください。
中国語版の記事はこちらです。>>

三宅デザインに面接に来る台湾のデザイナーの仕事の実績例や学生時代の課題を見ると、文字組みの基本ができていない人が多いことに驚かされます。日本でも初心者は文字組みにあまり気を使わない人が多いようです。まあ、イラストを描いたりすることに比べれば地味な作業ですけどね。私の意見は、デザイナーになりたいのなら、イラストは描けなくても良いから文字組みの基礎を練習しなさい、です。

特に台湾の中国語は画数の多い漢字が多いので、欧米のアルファベットのレイアウトより複雑ですよね。私は日本人ですので、日本で仕事をしていた時は、漢字+平仮名+カタカナで文字組みをしていました。日本語も複雑で大変でしたよ。

それでは、台湾の初心者のデザイナーにありがちな間違いを6つあげます。あなたは大丈夫ですか?

文字間を広げすぎている

• 中国語は漢字だけなので、日本語に比べ、文字間を少し広げたほうが美しく見えることもあります。でもあまりにも広げすぎてパラパラと散漫に見える印刷物がよくあります。これは見た目があまり美しくないです。広げるにしても程度がありますし、詩のような短い文章ならともかく、長く何ページも続く本文の文字間が広すぎるのは見難いだけです。行間とのバランスも大切です。行間が狭いのに文字感を開けすぎると、下のように「縦書きか横書きか一瞬わからない」美しくないレイアウトになりますから注意が必要です。


行間が狭すぎる

• これも初心者のレイアウトに多いんですよね。スペースに入らない時に、行間を詰めるのは仕方ないですけれど、縦書きか、横書きかわからないようなレイアウトは絶対避けてください。スペースがないのなら、解決の方法はいくらでもあります。クライアントと打ち合わせて、文章を短く削るとか、写真を小さくするとか、ページ数を増やす等です。

• 上の文字組みA(文字12pt、行間15pt、文字間100)。
下は文字のサイズと同じ行間を取った文字組みB(文字11pt、行間22pt、文字間0)
どちらも左右揃えです。さて、どちらが読みやすいですか?
もちろん下ですよね。これは極端な例ですが、文字の大きさと行間のバランスが悪ければ、非常に読みづらい文字組になります。


書体が太すぎる、細すぎる

• 平面デザインというのは、印刷したり出力したりが前提ですよね。なので印刷したら、明朝の書体の横線が見えなくなってしまっているのはNGです。暗い背景色や、暗い写真をバックに、細くて小さい明朝書体を使うのは避けましょう。同じように、英文も横線の細い書体はダメですよ。下の例を見てください。文字は6ptの明朝です(図は拡大したもの)。背景が黒(ブラック1色)なら、ひょっとしたら大丈夫かもしれませんが、4色の写真がバックなら、非常に危ないですね。モニターで拡大してみたら大丈夫でも、印刷で問題があれば、ダメですからね。


• 文字が太すぎて、つぶれて読みにくいってこともありますね。これも気をつけましょう。コンピュータのモニターだけで拡大して見て、これなら大丈夫だと思っても、印刷したら太すぎて文字がつぶれたりすることがあります。必ず原寸でプリントアウトして確認すること。特に初心者は何度も原寸でプリントアウトして確認しながら作業を進めたほうが良いですね。


書体が内容にあってない、特別すぎる

• 一体どうして、本文にこういう書体を選ぶのか?というようなレイアウトもたまに見かけます。初心者ほど少し変わったデザインを作るために、特別な書体を使ったりすることがあります。いろいろ工夫しても読み難かったり、読者に内容が伝わり難ければ何にもなりません。


• 上の例は商業デザインのことを書いた文章の一部です。これを娃娃體を使ってレイアウトしたら明らかにミスマッチですね。これは大げさな例ですが、よく素人が作ったような印刷物では、ミスマッチな書体を使った例が見られますね。デザイナーなら気をつけましょう。


左右揃えが崩れている

下の例を見てください。基本的に左右揃えになっているべきなのに、一部分だけ左右揃えが崩れているのは、絶対ダメです。必ず、左右揃えの機能を選びましょう。イラストレーターで文字組みをしている人に、よく見かけるミスです。

(イラストレーターの設定)左右揃えの場合は、丸印の箇所を選びましょう。

禁則処理をしていない

• 句読点などが行の先頭に来る文字組みは避けましょう。句点や読点は何のためにつけるのかを考えて、行頭につけるのは変だと感じてくださいね。一部の新聞等では、まだ行頭に句点や読点が来る場合があるようですが、これはその会社独自のアプリケーションシステムの問題です。真似しないでください。デザイナーは、adobeのイラストレーターやインデザインを使っているはずです。どちらも禁則処理設定ができますので、ちゃんと活用しましょう。



下の例では、4行目、5行目の句読点が左端に来ています。みっともないので気をつけてくださいね。

最近の複合コピー機は高性能になったので、以前に比べ印刷の品質に近づいてきましたね。デザイナーは入稿前だけでなく、制作途中でも何度も原寸でプリントアウトして、色だけでなく、書体の太さや、文字の大小、行間、文字間のチェックなど、必ず行う癖をつけましょう。


いかがでしたか、中級者以上の方は大丈夫だと思いますが、デザイナーになって間もない方達は、是非正しい文字組みをマスターして、美しい印刷物を作ってください。

私たち三宅デザインは、日本と台湾で培った経験を元に、平面デザイン、ウェブデザインを通して、クライアントの悩みを解決しています。どうぞご相談ください。

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記事を書いた人

MIYAKE KENJI 三宅デザイン代表、デザイナー。

個人ブログ◆三宅健司の音楽日記 (ja)

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