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さようなら台北誠品敦南書店(2020/05/27)

2020年5月31日に、台北誠品敦南店が31年の歴史に幕を下ろします。
ここは台北の文化を先導して来た書店と言っても過言ではありません。
そして私たち夫婦はこの書店に大変お世話になりました。

書店に一歩足を踏み入れると、重厚な木の本棚や壁が目に入って来て、
まるでヨーロッパにある格調高い図書館に紛れ込んだ気分です。
絶えずクラシック音楽が静かに流れていて、木目の床や書店内の小さな
階段には、座って真剣に本を読んでいる人が大勢います。

置いてある本はデザイン(グラフィック、建築など)関係や、
歴史的価値のある文学作品、アート、写真等々、所謂「意識高い系」のものが
多いです。

私が台湾で生活を始めた20数年前、台北は家から一歩外に出れば、
恐ろしい数のバイクが道路を埋め尽くし、コーヒーショップもほとんどない
街でした。

その光景は、その頃の私の悲惨な境遇と相まって、
限りなくモノクロに近かったです。

でも、ある日、家のすぐ近くに誠品敦南書店があることを知って、
それから私の生活が少しずつ明るくなりました。

誠品敦南書店は、当時書店とコーヒーショップが2階にあるだけで、
まだ24時間営業ではありませんでした。私はほぼ毎日、その書店に
通っていました。そこへ行けば、現実逃避が出来たのです。
台北で唯一私の気持ちを落ち着かせてくれた場所でした。

その後、書店が24時間営業になりました。また幾度かの改装を経て、
今の店舗形態(複合ショップ)になり、その全部を、私は見ていました。

誠品書店は今では、台湾各地や海外まで店舗を増やしています。
日本に進出していますよね。

でも、やはり、この敦化南路にある誠品書店が私にとって一番特別な
存在です。もう無くなってしまうと思うと、涙が出そうになります。
初めて手に入れた誠品書店カード、その後、永久会員に
アップグレードされたカード。どちらもまだ持っています。
店員さん達の手書きのクリスマスカードをいただいたこともあります。

誠品書店には思い出が沢山ありすぎて、書き切れないので、今回はこの辺りで
終わりにします。

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